メッシが代表引退!優勝できない理由を言葉やメンタル面から考察します!
サッカーアルゼンチン代表のリオネル・メッシ選手が、コパ・アメリカ センテナリオ USA 2016の試合後、代表引退を表明しました。
メッシ選手といえば、サッカーの世界年間最優秀選手賞であるFIFAバロンドールを5度も受賞する超一流選手です。
スピード、パワー、体のしなやかさが魅力的で、試合中は思わず見入ってしまう好きな選手の一人です。
そんなメッシ選手ですが、今回の大会で3年連続国際主要大会の決勝戦で敗退するという残念な結果に終わり代表引退を表明しました。
なぜ代表チームで優勝できないのか、という原因についてはさまざまだと思います。
今回はその理由のひとつをメッシ選手の言葉・コメント、メンタル面から考察してみます。
メッシ選手のキャリアについて
ご存知の方も多いと思いますが、簡単にメッシ選手のキャリアについてご紹介します。
メッシ選手は南米のアルゼンチン出身で現在は29歳。
13歳でFCバルセロナ(スペイン)に入団して、17歳でトップチームデビューして以降は8度のリーガ・エスパニョーラ優勝、3度のリーガ得点王を獲得しています。
また、UEFAチャンピオンズリーグの得点王に4度輝いており、チャンピオンズリーグ優勝も4度経験、先に紹介したように5度もFIFAバロンドールを受賞しています。
個人、クラブチームともに世界一に何度も輝いているすごい選手です。
しかし、メッシ選手はアルゼンチンのフル代表としてのタイトルは獲得したことがありません。
国際主要大会の成績を見ると、
- コパ・アメリカ2007⇒準優勝
- 2010 FIFAワールドカップ⇒ベスト8
- コパ・アメリカ2011⇒ベスト8
- 2014 FIFAワールドカップ⇒準優勝
- コパ・アメリカ2015⇒準優勝
と、3度もあと一歩のところで優勝を逃しています。
そして、今回のコパ・アメリカでもPK戦の末、準優勝。
こうした結果を出せない状況に対する失望は、ファン以上にメッシ選手本人が一番感じていたのだと思います。
そうしたこともあってか、試合後の記者会見では
メッシは、「決勝で再び大きな失望を生んでしまった」とタイトルを逃したことを悔やみ、「とても重要なPKをミスしてしまった。やってしまった」と猛省した。
(出典:http://www.soccer-king.jp/news/world/world_other/copaamerica/20160627/461706.html)
メッシは「どの瞬間も分析することは難しい。ドレッシングルームで、僕にとってのチームの役目は終わったと考えた。思い返すと、非常に悲しいことが起きた。とても大事なPKを外してしまった。そういうことだ」と述べた。
(出典:http://www.footballchannel.jp/2016/06/27/post160575/)
と語り、代表引退を表明しました。
メッシ選手のパフォーマンス低下の理由
メッシ選手のコメントにもあるように、今回の試合は彼にとってとても重要な試合だったに違いありません。
何としてもタイトルを取りたいという気持ち、勝たなければいけないというプレッシャーが知らぬ間に硬さにつながったのかもしれません。
一流選手の試合になれば、わずかな感覚のズレがパフォーマンスに影響を与えると思います。
そうした硬さがいつものパフォーマンスを発揮させず、優勝を逃してしまったことが考えられます。
ただ、これまで何度も世界一を獲得してきた選手です。
プレッシャーが想像を絶するものであったとはいえ、どうして4度もあと一歩でタイトルを逃してしまうのでしょうか?
代表での決勝になると勝てない、パフォーマンスが発揮されないということは何が理由なのでしょうか?
そこで次の項では少し別な切り口で考えてみたいと思います。
ゴール目前に失速する!?
北京オリンピックの競泳チームにメンタル面の強化コーチとして招かれた林成之さんという脳神経外科医の先生がいます。
昔、林成之さんの書籍かインタビューかで、ゴールが目前だと思ったとたんに失速するという内容を読んだことがあります(出典がわからなくて申し訳ありません)。
そのときの対策として語っていたことは、何かに取り組むときにはゴールすることを目標に設定するのでなくてその先のことをゴールにするということでした。
たとえば、北島康介選手の場合はタッチ板にタッチした時点ではなく、タッチ後に電光掲示板を確認するところにゴールを設定したそうです。
その結果、タイムが落ちることなく最後までスピードを維持でき、見事北京オリンピックで2大会連続2種目金メダルという偉業を達成しました。
さて、この話をメッシ選手にあてはめて考えてみます。
もしかすると、メッシ選手は何度もタイトルを逃していることからタイトルの獲得をゴールにしたのかもしれません。
その結果、何としても勝ちたい!という気持ちとは裏腹に、最後の最後で力が発揮できなくなる。
本人はそんな気がなくても、これは脳が勝手に判断することだそうです。
もしこのようなことが起こっていたのであればどんなにがんばっているつもりでも、本人の気持ちとは裏腹になぜかわからないけれどパフォーマンスが上がらない、という状態だった可能性があります。
この場合、メッシ選手はタイトルを取った先のゴール、たとえば常勝軍団として世界タイトルを総ナメにするチームのキャプテンとしての姿などをゴールにすることで、今回の大会でも高いパフォーマンスを示せたのかもしれません。
メッシ選手には今後も活躍してほしい
もちろん、彼ほど一流のプレイヤーであればメンタル面の訓練もしっかり積んでいると思います。
また、サッカーはチームスポーツですから、個人がどれだけがんばってもそれだけでは勝つことができないでしょう。
所属チームのバルセロナでは活躍していますし、年齢的にも29歳とまだまだ活躍できると思います。
1ファンとしてはアルゼンチン代表で活躍するメッシ選手のプレーを見たいという気持ちはあります。
ただ、現役を引退するわけではありません。
今回の敗退と代表引退という決断によって、モチベーションの低下や今後のパフォーマンス低下につなげず、今後もファンを魅了するプレーを見せて欲しいですね。
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