小栗香織と韓国のつながり 舞台のウラに隠された意図は!?

女優で現在はキャスティングプロデューサーとして活躍されている小栗香織（45）さんが、乳がんで闘病中であることがニュースになりました。

スポニチアネックスによりますと、

年明け２月に精密検査を受け「初期の乳がん」と告知された。医師から病名を告げられたときは「涙も出ないほどショックでした」と振り返る。「手術した方がいい」と勧めた医師の言葉を信じて５月に手術を受けた。取り除いたがん細胞は病理検査中で、今月中には結果が出る予定。「それによって今後の治療方法が決まりますが、いずれにしても５年から１０年は付き合わなければならないようです」と語る。

（出典：http://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2016/06/23/kiji/K20160623012832350.html）

と報じられています。

小栗香織さんといえば11年前、当時冬のソナタなど韓流ブームやK-POPが人気なときに韓国人男性と結婚されてニュースになりました。

現在活躍されているキャスティングプロデューサーでも、結婚を機に生まれたご縁を十分に活用しているようです。

特に、1月に公開され8月にも再演が決定している舞台「Honganji」では、そのことを如実に表しています。

そこで今回は、小栗香織さんと韓国のつながり、キャスティングされた舞台のウラ側に隠された意図についてご紹介します。

小栗香織さんと韓国のつながり

小栗香織さんが結婚されたのは2005年で、旦那さんは韓国人のIT企業に勤めるペ・ヨンジュン似のビジネスマンです。

現在は10歳になる息子さんがいて、最近は日韓の友好に関わる仕事にも携わっています。

そのひとつが、韓国人男性や恋愛についてご自身の体験を交えて綴った書籍の発行です。

現在出版されているのは2冊あり、それぞれ「韓国男子の8割はママボ－イ！」と「韓国男子☆恋愛読本」になります。

「韓国男子の8割はママボ－イ！」では、韓国男子の8割が母親とのつながりが強いママボーイ＝マザコンだということが書かれていて、冬のソナタや東のエデンなど韓流ドラマを題材に韓国人男性の恋愛観など紹介されています。

そのほか目次をみると、結婚してわかった韓国人男性の生き方・考え方、日本人女性と韓国人男性、こうすればうまくいく！、といった恋愛指南書となっています。

「韓国男子☆恋愛読本」も韓国人男性との恋愛マニュアル読本です。

内容は韓国男性の出身地別の分類やその恋愛パターンの分析、ご自身の体験談や韓国の国事情が盛り込まれています。

ちなみに小栗香織さんは「3000年前から君を思い続けてた」と言われてオチたそうです^^

韓国人男性と恋愛してみたい！という方にとっては2冊ともとても参考になると思いますので、ぜひ手に取ってみてはいかがでしょうか。

キャスティングプロデューサーとしての小栗香織さん

小栗香織さんのキャスティングプロデューサーというお仕事はどのようなお仕事なのでしょうか？

調べてみたところキャスティングプロデューサーとは、キャスティング業務のプロデュースをする方のことでした。

キャスティングは基本的にプロデューサーが行う仕事ですが、プロデューサーの仕事が増えてきたため現在は細分化されています。

キャスティングプロデューサーは監督に役者を推薦するのが仕事で、キャストを決める仕事ではないようですね。

また、単純に役に合う俳優さんという視点だけでなく、予算やスケジュールなどをしっかりと確認した上で役者を推薦しているようです。

さて、キャスティングプロデューサーとして小栗香織さんが最近手がけた舞台に、今年1月に大阪・名古屋・東京で初演が行なわれた「Honganji」があります。

この舞台、ローマ字で「Honganji」とありますが、これを感じに直すとご存知のように「本願寺」です。

舞台Honganjiでは、メインとなる登場人物が織田信長、顕如、雑賀孫一、平将門の4名になっています。

織田信長が登場するということで、最初は本能寺かと間違いました^^;

本願寺とは仏教の浄土真宗の寺院のひとつです。

上述の顕如は本願寺の僧侶であり、戦国時代には織田信長の宿敵でした。

つまり、この舞台は戦国時代の乱世を描いた作品であります。

公式ページによりますとこの舞台は、

4人の登場人物を軸に、最先端の映像技術と壮麗な舞台衣装、豪華役者人の熱演による圧倒的な臨場感で繰り広げられる歴史ファンタジー
（出典：http://www.stars-honganji.jp/）

というものです。

以上のように、日本人の多くの人がおそらく好きな戦国時代を描いているのですが、そこに何と韓国のアイドルがゲスト出演しています。

ゲスト出演者は、6人組男性ダンスヴォーカルグループ超新星のメンバーでラップ担当のグァンス（Kim Kwang Soo）さん、音楽グループMYNAMEのセヨン（Kim Se Yong）さんの2人です。

2人は日替わりのダブルキャストで出演していました。

歴史に詳しいわけではないので不勉強なら申し訳ないですが、いったいどこに韓国が絡む要素があるのかな？と思ってしまいます。

しかし、よくよく調べてみるとお二人の役は「下間仲世(しもつまなかとし)」という役でした。

下間仲世は、安土桃山時代の武将で本願寺の家臣。

官として優れた人物で踊りも愛した若き本願寺の護り手だったそうです。

舞台上では、本願寺のために信長勢と戦うという役とのこと。

つまり、韓国のアイドルであるお二人が演じるのは韓国人ではなく、日本人の僧侶ということです。

どこに韓国が絡む要素があるのだろうか？という疑問を感じましたが、やはり当時の韓国の方と戦うとか、韓国文化が云々という話ではありませんでした。

では、どうしてグァンスさんやセヨンさんが日本人役として抜擢されたのでしょうか？

このあたりのキャスティングが、小栗香織さんの功績といえるのだと思います。

ご紹介したように、小栗香織さんは韓国人男性と結婚されており、恋愛指南書まで出版されるほど知識も経験もある方です。

また、結婚時には

しばらくは日本と韓国を行ったり来たりの生活となるが、韓国語を猛勉強中で、「ゆくゆくは両国の文化・芸能の懸け橋になりたい」と将来も見据えている。
（出典：http://www.sponichi.co.jp/entertainment/special/2005kekon/KFullNormal20050618009.html）

と語っておりましたが、まさに両国の文化・芸能の懸け橋になるよう尽力したのが形になった舞台だと言えます。

先ほど紹介したように、下間仲世は踊りを愛したとされています。

グァンスさんもセヨンさんもたいへんダンスが得意で日本語も堪能の方です。

舞台では、僧侶たちとともに踊るダンスや、ダンスと殺陣のコラボレーションが魅力のようですよ。

ちなみに、8/21（日）～8/27（土）の期間、東京日本橋にある明治座で再演が決定しています。

舞台の告知動画（16秒）を見つけましたので、興味のある方は一度足を運んでみてはいかがでしょうか。